死霊館
原題: The Conjuring
日本公開 2013年10月11日
上映時間 112分
あらすじ
1971年、アメリカ・ロードアイランド州に建つ一軒家に、両親と5人の娘たちが引っ越してくる。古ぼけてはいるが広々とした夢のマイホームに沸き立つ一家だったが、奇妙な現象が次々と発生。娘たちに危害が及んだことから、一家は心霊学者のウォーレン夫妻に助けを求める。夫妻が周囲の土地を調べると、恐るべき血ぬられた歴史が明らかになり、夫妻は一家を救おうと館に巣食う邪悪なものに立ち向かうが……
ネタバレなし感想
この作品は本格派エクソシスト系ホラー映画です!
昔ながらのエクソシスト系のホラーを現代の技術で演出しきった素晴らしいホラー映画!現実の事件を題材にしてるらしくエンディングで実際の家族の写真が出てきます、リアルとフィクションが混ざり合う純粋なホラー最高に面白いです!
こんな人にオススメ!
エクソシスト系ホラーが好きな人!
本格的なホラーが見たい人!
実話題材の作品が好きな人!
ストーリー
アナベル
呪われたアナベル人形からストーリーが始まる。
ウォーレン夫妻と面談する少女達。
その少女達が出来事を語る、家に帰るとメモが落ちている、見てみると「わたしをわすれたの」と書かれていた、そして廊下にはアナベル人形が置いてあり部屋の中には大量のラクガキが書かれていた。
慌てて外のゴミ箱に捨てに行くが夜中にノックがする、出てみると何もなく今度は部屋の中からノックがしてくる、ドアを開けると、、、
ウォーレン夫妻の面談に戻りそれは人形ではなく人に憑りついていると語られる。
引っ越してくる家族
若い夫婦と5人の娘のペロン一家が引っ越してくる、この家族には流行っている遊びがある。
鬼が目隠しをして隠れてる方は手を叩いて場所を知らせる、かくれんぼの亜種だ。
その遊びをしている時娘たちは地下室への道を見つける。
朝キャロリンが起きるとロジャーが地下で片づけをしている、すると悲鳴が聞こえ外に行くと愛犬のセイディーが死んでいた。
ウォーレン家
家には保管室があり、そこには大量の呪われた道具が置かれている、月に1度神父を呼び清めてもらっているようだ。
そこにアナベル人形も保管されている。
怪奇現象の始まり
3時7分に止まる時計、ロジャーが居間で仕事をしていると音が鳴り家を見て回る、するとドアがひとりでに開く。
今度は上から音が鳴り、見に行こうとすると階段に長女のアンドレアが居た、話を聞くと四女のシンディが寝ながら歩いているらしい。
アンドレアの部屋に行くとクローゼットに頭をぶつけ続けるシンディがいる、夢遊病の時は起こさない方が良いと言いベッドに連れ戻す。
かくれんぼ
娘たちを送り出した後、家にはキャロリンと五女のエイプリルが残っていた。
エイプリルが普段のけ者にされてるからかくれんぼがしたいと言いキャロリンと二人でやることになる。
目隠しをして手の叩く音を追っていくとクローゼットの部屋に辿り着く、クローゼットがひとりでに開き中から手が出てきて叩く、キャロリンがクローゼットに手を突っ込むと部屋の外からエイプリルが顔を出す。
深夜
三女のクリスティーンは寝ていると布団を引っ張られる、その後足も引っ張られ目覚める、ベッドの下を覗くがそこには何もない、しかし部屋の入口のドアが開くクリスティーンには何かが見えているようだ。
同じ部屋のナンシーも目覚めるがナンシーには何も見えない、しかし変な匂いがすると言う、すると扉が急に閉まり絶叫する二人。
ロジャーとキャロリンが駆け付け電気を付けるがそこには何も居ない、クリスティーンが「この一家を皆殺しにする」と言ったと話す。
キャロリン
深夜体に痣が出来ているキャロリン、手の叩く音がして廊下に出る。
子供部屋を回っていると階段に掛けてあった子供の肖像画が落ちて割れていく。
またしても手の叩く音がして探していると地下への扉が開く。
地下に向かって閉じ込めてやる!と叫ぶが何者かに吹き飛ばされ地下に向かう階段を落ちてしまう。
地下では暗闇からボールが転がってくる、子供のような声で「かくれんぼしよう」と聞こえてくる、慌てて階段を上るがドアが開かない、地下の様子を伺っていると後ろから手が出てきてパンパンと手の平を叩く。
シンディ
アンドレアが目覚めるとシンディがまたしてもクローゼットに頭をぶつけていた、自分のベッドに寝かすとクローゼットが開く、恐る恐る閉めるとまた開く。
振り向くとシンディが起き上がっていた、そして前を向くとクローゼットの上には謎の老婆のようなものが飛び掛かってくる。
そこへロジャーが帰ってくる。
エド
大学の講演をしている、悪魔払いの助手をしていた話をし、悪魔は3つの行動をすると話す。
「出没、憑依、攻撃」
講演を聞くキャロリン、終わった後夫妻の元に行き事情を話す、エドは乗り気ではないようだがロレインは快諾する。
霊視
家を見て回るウォーレン夫妻、3回叩く音は三位一体を侮辱するためで腐敗臭は悪魔の活動を示すと話す。
地下でロレインが霊視する。
エイプリルが拾ったオルゴールを鳴らし鏡を見ていると後ろに男の子が見える。外の大木の近くで霊視をしているとエドが来る。後ろには首を吊った死体が見える。
ロジャーとキャロリンにこの家には洗浄が必要だ、悪魔祓いをする告げる。
ここを出ようと言うキャロリン、しかしロレインは既に家族に憑りつき始めていると言う。悪魔祓いは簡単ではなく熟練者でも失敗する可能性があると語られる。
家の過去
ウォーレン夫妻は自宅で録音した面談のテープを聞いていた、しかしキャロリンの声だけが入ってないと言う。
そしてロレインは調べた家の過去を話し始める。
「土地を奪った者は殺す」そう言い首を吊った、死亡時刻は3時7分
調べていくと家の売却された土地周辺は自殺や事故が多発していた。
その時録音テープが勝手に再生されキャサリンの声部分がうめき声に変わってながれ出した。
再度家へ
今度は撮影要員のドルー、安全のためのブラッド巡査を連れて家に向かう。
家と外に監視装置を付けていく、その時扉が開く、、、中からブラッド巡査が現れ「生理現象だ」と言う。
夜になりまたしても扉が開く、しかしブラッド巡査はそばにいた、カメラを取り探索を始める、ロレインが地下で気配を感じるが何も現れず次の日へ。
騒がしい朝食キャロリンはこんなに元気な子供たちを見るのは久しぶり、あなた達が居ると子供達も安心みたいと嬉しそうに話す。
外で洗濯物をしているロレイン、風が吹きシーツが飛んでいくと人の形が出てくる、それが消えるとキャロリンの部屋に何かが居るのが見える。
ベッドで寝ているキャロリン腕の痣が濃くなり起き上がると目の前には老婆が現れ口移しで何かが流れ込んでくる。そして夜が来る。
ブラッドがコーヒーを入れていると「あの女がやらせた」と聞こえてくる、外を見るが何もいない、家に戻るとメイド服の女が横切る、後を追うと目の前に現れ「あの女がやらせた」と両手首の傷を見せてくる。
その話をみんなにしていると夢遊病のシンディが歩いている、後を追いクローゼットのある部屋に入るが姿が見えない。
ドルーのUVライトで痕跡を辿るとクローゼットの奥の隠し扉を見つける。
そこにシンディが居て保護する、それを見ていたエイプリルが「ローリーは怖いとあそこに入る」とブラッドに告げる。
隠し部屋を調べるロレイン、首つり紐を見つけ引きあげると床が抜け地下まで落ちてしまう。
ライトを照らすロレイン、オルゴールの鏡を使い霊の確認しようとする、ここでも「あの女がやらせた」と霊に言われる、上から首つりのような状態で何かが下りてくる、慌てて逃げだすロレイン、その時ペンダントを引っかけて落としてしまう。
みんなの元に合流できたロレインはやはりここに巣食う霊は魔女だったキャロリンに憑りついているとわかったと話す、その時家中の十字架が倒れナンシーが髪を引っ張られ部屋中を引きづり回される。明日映像を持って神父に掛け合うと話すエド。
ロレインが池で沈むジュディを見て慌てて家に電話をする。その頃一家はモーテルに着いていた。
教会
神父に映像を見せるが子供が洗礼を受けていなく信者でもない悪魔祓いはバチカンが判断すると話す。
しかしこんな現象見たことがなく急を要する事態だと言い急いで掛け合うと話す。
ウォーレン家
ジュディが夫妻を探している、なぜか開いている保管室の扉、中に入るとアナベルが無くなっていた。
怖くなったジュディは部屋に入るがそこにはアナベル人形を抱いている老婆が座っていた。
ジュディに顔を向けようとするアナベル人形、椅子がジュディに向かって投げらるが間一髪のところで夫妻がドアを開ける。
モーテル
ロジャーがモーテルに戻ると子供たちがキャロリンがエイプリルとクリティーンを連れて車に乗せてどこかへと言ったと話す。
ロジャー、ウォーレン夫妻、ブラッド達は家に向かう。
魔女
家に着くが扉が開かない、それを見たブラッドがショットガンで扉を壊す。
地下で暴れ回るキャロリン、外に無理やり連れだそうとすると全身に痣が広がり連れだせない事が判明する。
玄関でやり取りをしていると地下に引っ張られるキャロリン、ブラッドが抑えようとするとき顔を噛まれる。
地下でエドが神父は間に合わない自分が悪魔祓いをすると言い出す。
その時エイプリルを探すドルー、テーブルの下の地下から音が聞こえる事に気づく。
悪魔祓いが始まる、家の外からは大量の鳥たちがぶつかってくる。
悪魔祓いを進めていくと被せてあった白い布から魔女が顔を出す。
椅子に座ったまま宙に浮く、地面に下ろそうとするが止まないポルターガイストに邪魔される、笑うキャロリンの顔は別人になっていた。
地面に落ちた時椅子が壊れ拘束が解ける、地下の隙間を縫ってエイプリルの方に向かおうとする魔女、それを追うロレイン。
捕まってしまうエイプリル、ロレインが追いつき「パシーバ神の力によってお前を地獄へ戻す」そう言いながらキャロリンの頭に手を当てる。
ロジャーが話しかけ続けている、ロレインはキャロリンと思い出の話をしていた、海辺での一番の思い出、大切な家族、思い出がフラッシュバックし声が届く、顔が正気に戻っていく、外に出ると体の痣は消えていった。
家族は抱き合い、ウォーレン夫妻はお礼を言われ、ドルーとブラッドは談笑する、そしてエイプリルが地下で拾ったとロレインのペンダントを渡す。
エピローグ
ウォーレン家の保管室でオルゴールを置いて部屋を出る。
実際のウォーレン夫妻、事件のあった家の写真が流れる。
END
ネタバレあり感想
濃厚なんですよ!最初から最後まで濃厚なんですよ!
家系ラーメン食べに行ってニンニク入れまくるくらい濃厚なんですよ!
エクソシスト系ホラーってさ~ワーキャワーキャーしながら最終的になんか知らんけど勝つんでしょ?みたいなイメージじゃないですか?
この映画も言っちゃえばそういう感じなんですけど、死霊館はその全てにしっかり理由付けして描写もしてるんですよ、不明瞭な点は何もなく何故家に居続けるのか、その悪霊がどういう存在なのか他に何していたか、大体語ってくれるんですよ、お金が無いからとかまだ大丈夫だろうとかよくわからないリスク管理じゃなく人に憑りついてるから出ても無駄だよって言ってくれるんですよ。
それと憑依状態の描写が最終戦だけなのも良いですね、うめき声だし続けてる相手に聖書読んでますって感じじゃなくそこらへんもスマートに終わらせてますよね、最終的にはロレインのスーパーパワーで呼びかけると目覚めるって感じなんですけどそれはしょうがない、スーパーパワー持ってるんだもん。
だらだら悪魔祓い描写続けるよりそういう形の方が見やすいに決まってる、監督の映画力の高さ出てますよね。
個人的にこの映画で1番キテルシーンは予告にもある、かくれんぼの手の叩く音ですね。クローゼットからヌっと手が出てきて叩くってたまらんね!
かなり真剣な雰囲気が多いこの映画でブラッド巡査とドルーの掛け合いは良い感じに癒されますね、同じ監督作品のインシディアスよりふざけた感じはないんですけど、それでもちょっとしたおふざけがありがたくて劇中の子供たちが安心するのもわかりますねw
この映画シリーズは最高に面白くてみんなにオススメです!!
監督 ジェームズ・ワン
キャスト
ロレイン・ウォーレン:ヴェラ・ファーミガ: 霊能力者。
エド・ウォーレン :パトリック・ウィルソン: 悪魔研究家。
キャロリン・ペロン:リリ・テイラー: 怪現象に悩まされている女性。
ロジャー・ペロン :ロン・リビングストン: キャロリンの夫。
アンドレア・ペロン:シャンリー・カズウェル: 長女。
ナンシー・ペロン:ヘイリー・マクファーランド: 次女。眼鏡をかけている。
クリスティーン・ペロン:ジョーイ・キング: 三女。霊が見える。
シンディ・ペロン:マッケンジー・フォイ: 四女。 夢遊病。
エイプリル・ペロン -:カイラ・ディーヴァー: 五女。末っ子。霊が見える。
ドルー :シャノン・クック: エドの助手。
ブラッド・ハミルトン巡査 :ジョン・ブラザートン
ジュディ・ウォーレン:スターリング・ジェリンズ : ロレインとエドの娘。
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